マスターTC育成講座では何を学ぶ?|「知っている」を「できる」に変える10ヶ月のカリキュラム
「TC研修を受けたけれど、実際の患者さんを前にすると何を聞けばいいかわからない」
「カウンセリングについて学んだのに、現場へ戻ると説明中心になってしまう」
「スタッフによってカウンセリングの質に差がある」
「自費診療の説明をすると、どうしても“売っている感じ”になってしまう」
「結局、院長が説明しないと患者さんの治療相談が進まない」
こうした悩みを抱えている歯科医院は少なくありません。
TC(トリートメントコーディネーター)について学ぶ研修やセミナーは数多くあります。
もちろん、
1日の研修でも、
TCの役割。
カウンセリングの流れ。
質問の方法。
自費診療についての知識。
などを学ぶことはできます。
しかし、
「知っている」ことと、「実際の患者さんを前にしてできる」ことは別です。
患者さんによって、
悩みは違います。
不安も違います。
価値観も違います。
過去の治療経験も違います。
家族との関係も違います。
そして、
治療に求めていることも違います。
だからこそ、
決まった説明や質問を覚えるだけでは、
本当の意味で患者さんに合わせたカウンセリングはできません。
必要なのは、
患者さんの話を聞く。
その言葉の背景を考える。
次に何を聞くか考える。
必要な情報を整理する。
歯科医師と連携する。
そして、
患者さん自身が納得できる治療選択を支援する。
という力です。
この力は、
講義を一度聞いただけでは身につきません。
そこで、
名古屋肇歯科経営塾のマスターTC育成講座では、
10ヶ月という時間を使い、
「知っているTC」から「現場でできるTC」へ
育てていきます。
この記事では、
マスターTC育成講座では何を学ぶのか。
なぜ10ヶ月必要なのか。
そして、
受講生がどのような順番で成長していくのかを詳しく紹介します。
そもそもTCの役割や、歯科医院でどのような仕事を担うのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ TC(トリートメントコーディネーター)とは?歯科医院での役割を解説
- マスターTC育成講座のゴールは「自費を売れるTC」ではありません
- 質問型歯科カウンセリング®が10ヶ月の土台
- 信頼|「この人になら話してもいい」と思ってもらう
- 現状|今、何に困っているのかを理解する
- 理想|本当はどうなりたいのかを聞く
- ギャップ|現在と理想の間を整理する
- 決断|患者さん自身が選ぶ
- “知っている”を“できる”に。だから10ヶ月。
- 「何を聞こう?」を患者さんの前で考えない
- 最初の3ヶ月で目指すのは「上手さ」ではなく「習慣」
- 初診でつくりたいのは「この医院なら話を聞いてもらえそう」という安心感
- TCが「先生の代わりに答える」のではない
- 「治療を選ばせる」のではなく「治療を選べる状態」をつくる
- 「答える前に、聞く」
- 患者さんの声が、医院を育てる
- TCの質問が変わる
- 10ヶ月のゴールは「完璧なTC」ではない
- 1|知識
- 2|行動
- 3|習慣
- 4|応用
- 5|自立
- 講座の日だけではなく「講座と講座の間」でTCは育つ
- 日報は「報告するため」ではなく、習慣をつくるために使う
- ロールプレイで「頭でわかる」を「口から自然に出る」へ変える
- 録音を振り返ると「聞いているつもり」が見える
- 各医院にメンターが10ヶ月伴走する
- 認定講師自身も「できなかった時期」を経験している
- 毎月第3日曜日10:00〜15:00|5時間×10ヶ月
- 10ヶ月後に目指す「マスターTC」の姿
- TCが変わると、医院の患者さんへの向き合い方も変わる
- まとめ|10ヶ月で「知っているTC」を「自分で成長できるTC」へ
- 「研修を受けたTC」ではなく、「患者さんの未来を聞けるTC」へ
マスターTC育成講座のゴールは「自費を売れるTC」ではありません
最初に、
この講座で最も大切にしていることをお伝えします。
マスターTC育成講座が目指しているのは、
自費治療をたくさん成約できるTC
ではありません。
目指しているのは、
患者さんの話を聞き、患者さん自身が納得して治療を選べるよう支援できるTC
です。
患者さんが、
自費治療を選ぶこともあります。
保険治療を選ぶこともあります。
家族と相談することもあります。
もう少し考えることもあります。
治療を延期することもあります。
どの選択になるかを、
TCが決めることではありません。
大切なのは、
必要な情報を理解し、
自分が何を大切にしたいのかを整理したうえで、
「自分はこの治療を選びたい」
と患者さん自身が納得して決められることです。
だからこそ、
TCに必要なのは、
説明力だけではありません。
それ以上に必要なのが、
聞く力。
考える力。
患者さんの言葉を整理する力。
そして、
患者さんの意思決定を支援する力。
です。
質問型歯科カウンセリング®が10ヶ月の土台
マスターTC育成講座の中心となるのが、
質問型歯科カウンセリング®
です。
質問型歯科カウンセリング®では、
患者さんとのカウンセリングを、
信頼 → 現状 → 理想 → ギャップ → 決断
という5つのステップで考えます。
信頼|「この人になら話してもいい」と思ってもらう
いきなり治療説明をするのではなく、
まず、
患者さんが安心して話せる関係をつくります。
現状|今、何に困っているのかを理解する
痛み。
見た目。
噛みにくさ。
過去の治療への不安。
費用。
治療期間。
患者さんが何に困っているのかを聞きます。
理想|本当はどうなりたいのかを聞く
「痛みがなくなればいい」
だけではなく、
「人前で自然に笑いたい」
「何でも噛めるようになりたい」
「これ以上歯を失いたくない」
など、
患者さんが望んでいる未来を聞きます。
ギャップ|現在と理想の間を整理する
今の状態と、
患者さんが望む未来には、
どんな違いがあるのか。
そのギャップを一緒に整理します。
決断|患者さん自身が選ぶ
必要な情報を理解し、
選択肢を比較したうえで、
患者さん自身が治療について考え、
決めます。
マスターTC育成講座では、
この5ステップを、
知識として覚えるだけではありません。
実際の患者さんを前にして、
自然に使えるところまで繰り返していきます。
なぜ1日ではなく「10ヶ月」なのか?
TC研修を受けた直後は、
多くの人が、
「明日からやってみよう」
と思います。
しかし、
診療が始まる。
忙しくなる。
患者さんから想定外の返答が来る。
すると、
以前のやり方へ戻ってしまいます。
説明してしまう。
質問が続かない。
沈黙が怖くなる。
患者さんが迷うと、さらに説明してしまう。
これは、
受講生の能力が低いからではありません。
人の行動は、一度学んだだけでは習慣にならないからです。
だからこそ、
TC育成は、
次の順番で考えます。
知る → やってみる → 繰り返す → 習慣にする →患者さんに合わせて応用する → 自分で振り返り、改善できるようになる
この段階を進むために、
10ヶ月という時間を使います。
“知っている”を“できる”に。だから10ヶ月。
マスターTC育成講座では、カウンセリングの知識を学ぶだけではありません。
学ぶ。
現場で実践する。
振り返る。
改善する。
もう一度実践する。
このサイクルを10ヶ月間繰り返しながら、患者さんを見て自分で考えられるTCを育てていきます。
TC育成が1日研修だけでは現場に定着しにくい理由については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
10ヶ月の前半|まず「良い行動」を習慣にする
マスターTC育成講座では、
最初から高度なカウンセリング技術を求めません。
特に最初の3ヶ月は、
上手なTCになることより、良い基本行動を毎回できるようにすること
を重視します。
カルテを見る。
目的を決める。
質問を準備する。
患者さんの話を聞く。
記録する。
振り返る。
こうした基本を、
少しずつ習慣へ変えていきます。
1ヶ月目|「TCとは何をする人なのか」を理解する
最初に学ぶのは、
自費診療の説明方法ではありません。
まず、
TCの役割そのもの
を理解します。
TCは、
歯科医師の代わりに診断する人ではありません。
治療方針を決める人でもありません。
自費治療を販売する人でもありません。
TCの役割は、
患者さんの悩みや希望を聞く。
不安を整理する。
患者さんが大切にしていることを理解する。
必要な内容を歯科医師へ共有する。
そして、
患者さん自身が納得して治療を選べるよう支援することです。
1ヶ月目では、
- TCの役割
- 治療説明とカウンセリングの違い
- 質問型歯科カウンセリング®の基本
- 信頼・現状・理想・ギャップ・決断の5ステップ
- 説明する前に聞く意味
- 患者さんの選択を尊重する考え方
などを学びます。
最初に変えるのは、
話し方ではありません。
患者さんへの向き合い方です。
2ヶ月目|カルテチェック・目標設定・質問準備を身につける
良いカウンセリングは、
患者さんがカウンセリングルームへ入ってきてから始まるのではありません。
その前の準備から始まっています。
2ヶ月目では、
カルテチェック → 目標設定 → 質問準備
という基本の流れを身につけます。
この患者さんは、
なぜ来院したのか。
これまでどんな治療を受けているのか。
前回どんなことを話していたのか。
今日、
何を確認する必要があるのか。
を考えます。
「何を聞こう?」を患者さんの前で考えない
患者さんが目の前に来てから、
質問を考えていると、
誰に対しても同じ質問になりやすくなります。
→ 歯科カウンセリングとは?患者さんに選ばれる医院が大切にしていること
だからこそ、
事前に、
「この患者さんには何を聞きたいか」
を考えます。
最初から完璧な質問を考える必要はありません。まずは患者さんの悩み・不安・価値観・理想を理解するための基本的な質問から身につけていきます。
ここから、
カウンセリングが、
「決められた流れをこなす時間」から、
「その患者さんを理解する時間」
へ変わり始めます。
3ヶ月目|「説明するTC」から「聞けるTC」へ
TC研修を受けた人でも、
現場に戻ると、
説明中心へ戻ってしまうことがあります。
そこで3ヶ月目では、
聞くための基本行動を徹底します。
一つの目安として、
話す3割・聞く7割
を意識します。
たとえば、
- 患者さんの話を途中で遮らない
- 答えのあとにもう一つ質問する
- 不安を確認する
- 価値観を聞く
- 理想の未来を聞く
- 沈黙を急いで埋めない
- 患者さんの言葉を記録する
- カウンセリング後に振り返る
といった行動です。
最初の3ヶ月で目指すのは「上手さ」ではなく「習慣」
3ヶ月で、
完璧なTCになる必要はありません。
重要なのは、
カウンセリングの前に準備することが当たり前になること。
患者さんの話を聞くことが当たり前になること。
終わったら振り返ることが当たり前になること。
です。
この土台ができなければ、
その先の高度なスキルも定着しません。
特に最初の3ヶ月は、知識を増やすこと以上に、現場で必要な基本行動を毎日の習慣にすることが重要です。
4ヶ月目|初診カウンセリングで「信頼」をつくる
ここから、
4つのカウンセリングをより実践的に学んでいきます。
まずは、
初診カウンセリング
です。
初診時に大切なのは、
治療を提案することではありません。
患者さんが、
なぜ来院したのか。
何に困っているのか。
何を不安に感じているのか。
過去にどんな治療経験があったのか。
今回、医院に何を期待しているのか。
を理解することです。
初診でつくりたいのは「この医院なら話を聞いてもらえそう」という安心感
初診時から、
「この治療があります」
「こちらがおすすめです」
と説明されるのと、
まず、
「どんなことでお困りですか?」
「何か不安なことはありますか?」
と聞いてもらうのでは、
患者さんの感じ方は変わります。
初診カウンセリングでは、
治療説明より先に、患者さんとの信頼関係をつくる
ことを学びます。
5ヶ月目|セカンドカウンセリングで「理解」と「納得」を支援する
歯科医師から説明を受けても、
患者さんがすべて理解できているとは限りません。
専門用語。
治療方法。
治療期間。
費用。
リスク。
一度に多くの情報が入ってきます。
そこで行うのが、
セカンドカウンセリング
です。
ここでは、
「先生の説明でわからなかったことはありますか?」
「今、一番気になっていることは何ですか?」
「治療を選ぶうえで大切にしたいことはありますか?」
など、
患者さんの理解度や不安を確認します。
TCが「先生の代わりに答える」のではない
医学的な疑問について、
TCが自己判断で答えることはしません。
必要であれば、
歯科医師へ戻します。
つまり、
TCの役割は、
答えを全部持つことではありません。
患者さんの疑問を整理し、適切な人へつなぐこと
です。
6ヶ月目|補綴カウンセリングで「価値観」を聞く
補綴治療では、
複数の選択肢から治療方法を考えることがあります。
保険。
自費。
素材の違い。
インプラント。
ブリッジ。
入れ歯。
このとき、
TCが、
「これが一番いいですよ」
と決めるのではありません。
自費治療を押し売りせず、患者さん自身が納得して選べる状態をつくることが、TCの重要な役割です。
まず、
患者さんに、
何を大切にしたいのか
を聞きます。
見た目。
費用。
治療期間。
違和感。
外科処置への不安。
将来のメンテナンス。
患者さんによって、
優先順位は違います。
「治療を選ばせる」のではなく「治療を選べる状態」をつくる
補綴カウンセリングのゴールは、
自費診療を選んでもらうことではありません。
必要な選択肢を理解し、
それぞれのメリット・デメリットを知り、
自分の価値観と照らし合わせたうえで、
患者さん自身が、
「自分はこれを選びたい」
と決められる状態をつくることです。
7ヶ月目|「高いですね」「考えます」の“言葉の奥”を聞く
実際の患者さんとの会話では、
「高いですね」
「少し考えます」
「家族に相談します」
「まだ決められません」
と言われることがあります。
このとき、
決まった切り返しトークだけでは対応できません。
なぜなら、
同じ「高いですね」でも、
意味は患者さんによって違うからです。
予算そのものが難しい。
想像していた金額と違った。
価値がまだ理解できていない。
家族へ相談したい。
治療自体に不安がある。
いろいろな可能性があります。
だからこそ、
すぐ反論するのではなく、
その言葉の背景を聞きます。
「答える前に、聞く」
たとえば、
「どのあたりが一番気になりましたか?」
「まだ整理できていないことはありますか?」
「ご家族には、どんなことを相談したいですか?」
と聞きます。
大切なのは、
自費治療を選んでもらうために質問することではありません。
患者さんが何を気にしているのかを理解するために質問すること
です。
8ヶ月目|アフターカウンセリングで「治療後」まで患者さんを見る
治療が終われば、
カウンセリングも終わり。
ではありません。
治療後にも、
患者さんには、
感想。
満足。
違和感。
不安。
今後の希望。
があります。
そこで行うのが、
アフターカウンセリング
です。
治療を受けてどうだったか。
困っていることはないか。
今後、どんな状態を維持したいか。
を聞きます。
患者さんの声が、医院を育てる
アフターカウンセリングでは、
患者さんから、
医院にとって重要な情報を聞くこともできます。
「ここが少し不安だった」
「説明がわかりやすかった」
「ここはもう少し聞きたかった」
こうした声は、
医院の改善材料になります。
TCが患者さんの声を拾い、
チームへ共有することで、
一人の患者さんからの学びを、医院全体の成長へつなげる
ことができます。
9ヶ月目|「型を使うTC」から「患者さんを見て考えられるTC」へ
ここまで、
基本の5ステップ。
4つのカウンセリング。
質問の考え方。
患者さんへの向き合い方。
を学んできます。
しかし、
実際の患者さんは、
教科書通りではありません。
あまり話さない人。
たくさん説明を求める人。
費用を強く気にする人。
家族が治療選択に関わる人。
過去の治療で不信感を持っている人。
さまざまです。
だからこそ、
9ヶ月目では、
「この場合は、この言葉」
という正解を探すのではなく、
目の前の患者さんを見て、
自分で考える力を伸ばします。
TCの質問が変わる
最初は、
「この患者さんには何と言えばいいですか?」
だった質問が、
やがて、
「患者さんはこの点を不安に感じていると思うので、次はこう聞いてみたいです」
へ変わっていきます。
これは、
非常に大きな成長です。
答えを教えてもらうTCから、
自分で考えられるTC
へ変わり始めています。
10ヶ月目|自分で振り返り、成長を続けられる「マスターTC」へ
最終月では、
10ヶ月で学んできたことを統合します。
カルテチェック。
目標設定。
質問準備。
信頼関係をつくる。
患者さんの話を聞く。
現状を理解する。
理想を聞く。
価値観を整理する。
必要な情報を歯科医師へ共有する。
患者さんの意思決定を支援する。
カウンセリング後に振り返る。
改善する。
これらを、
一連の流れとして実践できる状態を目指します。
10ヶ月のゴールは「完璧なTC」ではない
10ヶ月が終了したとき、
すべての患者さんに対して、
完璧なカウンセリングができることをゴールにはしていません。
本当に重要なのは、
うまくいかなかったときに、
自分で原因を考えられること
です。
「話しすぎてしまった」
「患者さんの理想を聞けなかった」
「不安を確認する前に説明してしまった」
「次回は、この質問をしてみよう」
と、
自分で振り返り、
次の行動を決められる。
つまり、
講座終了後も、自分で成長を続けられるTC
になることです。
10ヶ月の成長を一言で表すと「知識→行動→習慣→応用→自立」
マスターTC育成講座の10ヶ月間を整理すると、
次の5段階になります。
1|知識
TCの役割。
質問型歯科カウンセリング®。
患者さんへの向き合い方。
を知る。
2|行動
カルテを見る。
目標を決める。
質問を準備する。
患者さんの話を聞く。
振り返る。
実際にやってみる。
3|習慣
誰かから、
「やってください」
と言われなくても、
毎回できるようになる。
4|応用
患者さんによって、
質問や対応を変えられるようになる。
5|自立
自分のカウンセリングを振り返り、
課題を見つけ、
自分で改善できるようになる。
知っているだけでは終わらない。
できるだけでも終わらない。
毎回でき、自分で改善できるところまで育てる。
それが、
10ヶ月かける理由です。
講座の日だけではなく「講座と講座の間」でTCは育つ
マスターTC育成講座は、
月1回の講座だけでTCを育てるものではありません。
むしろ、
重要なのは、
講座と次の講座の間
です。
講座で学ぶ。
↓
医院へ戻る。
↓
患者さんに実践する。
↓
うまくいく。
↓
うまくいかない。
↓
振り返る。
↓
次の改善点を決める。
↓
また実践する。
この繰り返しです。
つまり、
10ヶ月間ずっと、
学ぶ → 実践する → 振り返る → 改善する
というサイクルを回します。
日報は「報告するため」ではなく、習慣をつくるために使う
マスターTC育成講座では、
受講初期から、
日々の実践を振り返ることを大切にします。
そのために、
日報などを活用し、
その日に、
何を意識したのか。
何ができたのか。
何が難しかったのか。
次は何を変えるのか。
を確認します。
日報の目的は、
監視することではありません。
良い行動を意識し続け、習慣にすること
です。
最初は意識しなければできなかったことが、
繰り返すことで、
少しずつ自然にできるようになります。
ロールプレイで「頭でわかる」を「口から自然に出る」へ変える
カウンセリングは、
文章を読んでいるだけでは上達しません。
実際に、
声に出す必要があります。
そこで、
マスターTC育成講座では、
ロールプレイを重視します。
患者役。
TC役。
観察する側。
それぞれの立場を経験します。
すると、
自分では気づいていなかったことが見えてきます。
話しすぎている。
質問が続きすぎている。
患者さんの答えを深掘りできていない。
沈黙を待てていない。
誘導的な質問になっている。
説明するタイミングが早い。
こうしたクセは、
実際にやってみなければ見えません。
録音を振り返ると「聞いているつもり」が見える
カウンセリング中は、
自分がどのくらい話しているのか、
意外とわかりません。
本人は、
「今日はよく聞けた」
と思っていても、
録音を聞くと、
ほとんど自分が話していることがあります。
また、
質問しているつもりでも、
「こちらの方が長持ちする方がいいですよね?」
のような、
患者さんを誘導する質問になっていることもあります。
録音を振り返ることで、
「自分ではできているつもり」と「実際の行動」の差
が見えてきます。
大切なのは、
できなかったことを責めることではありません。
次回、一つだけ変えることを決めること
です。
各医院にメンターが10ヶ月伴走する
一人で実践していると、
「これで合っているのかな」
「自分のどこを直せばいいのかわからない」
という状態になりやすくなります。
そこで、
マスターTC育成講座では、
各医院に認定講師がメンターとして伴走
します。
10ヶ月間、
実践を見守りながら、
振り返りや改善を支援します。
一人で学ぶのではなく、10ヶ月間伴走する
「わかっているけれど、患者さんの前ではできない」
そんな状態を一人で乗り越えるのは簡単ではありません。
マスターTC育成講座では、各医院に認定講師がメンターとして伴走し、現場実践・振り返り・改善を10ヶ月間支援します。
メンターは「正解を教える人」ではない
メンターが、
すべての答えを教えてしまえば、
受講生は、
いつまでも答えを求めるTCになります。
そこで、
「なぜそう思ったの?」
「患者さんは何を気にしていたと思う?」
「次はどうしてみたい?」
と問いかけます。
受講生自身が、
考え、
答えを見つけられるように支援します。
認定講師自身も「できなかった時期」を経験している
認定講師は、
理論だけを教える講師ではありません。
自身も受講を経験し、
実際の歯科医院でTCとして働き、
試行錯誤を重ねてきた人たちです。
だからこそ、
「頭ではわかっているのに患者さんの前ではできない」
「質問が続かない」
「忙しいと説明中心へ戻る」
「患者さんに沈黙されると焦る」
という受講生の気持ちも理解できます。
できないことを責めるのではなく、できるようになる方法を一緒に考える。
それが、
メンター制度です。
毎月第3日曜日10:00〜15:00|5時間×10ヶ月
マスターTC育成講座は、
毎月第3日曜日 10:00〜15:00
に開催します。
1回5時間。
それを10ヶ月。
講義だけを聞く時間ではありません。
理論を学ぶ。
症例を考える。
質問を考える。
ロールプレイする。
振り返る。
改善する。
そして、
「明日、医院で何をするか」
まで決めます。
「勉強になった」
で終わらせず、
現場へ持ち帰って実践できる状態
をつくることを大切にしています。
10ヶ月後に目指す「マスターTC」の姿
マスターTC育成講座で目指すのは、
話が上手なTCではありません。
自費説明が上手なTCでもありません。
患者さんのカルテを事前に確認している。
その日のカウンセリングの目的を考えている。
患者さんごとに質問を準備している。
患者さんの話を最後まで聞ける。
答えから次の質問を考えられる。
価値観や未来を聞ける。
医学的な内容は適切に歯科医師へつなげられる。
患者さんの大切な言葉を記録できる。
チームへ共有できる。
カウンセリング後に自分で振り返れる。
そして、
「次はこうしてみます」
と、
自分で改善できる。
これが、
私たちが考える、
「できるTC」
です。
TCが変わると、医院の患者さんへの向き合い方も変わる
マスターTC育成講座は、
一人のスタッフに、
カウンセリングテクニックを教えるだけの講座ではありません。
TCが、
患者さんの話を聞くようになる。
すると、
今まで院内に届かなかった患者さんの声が、
届くようになります。
「本当は手術が怖かった」
「金額より治療期間が気になっていた」
「できれば自分の歯を残したかった」
そうした言葉が、
歯科医師へ共有される。
歯科衛生士へ共有される。
受付へ共有される。
すると、
医院全体の患者さんへの向き合い方も変わっていきます。
つまり、
マスターTC育成講座は、
TCを育てる講座であると同時に、「患者さんを理解する文化」を医院につくる講座
でもあります。
まとめ|10ヶ月で「知っているTC」を「自分で成長できるTC」へ
TC研修は、
知識を学ぶだけなら、
1日でもできます。
しかし、
患者さんを前にして、
話を聞く。
質問する。
患者さんの言葉を深掘りする。
価値観を理解する。
未来を聞く。
必要な情報を整理する。
歯科医師へ共有する。
患者さんの意思決定を支援する。
そして、
自分で振り返り、
改善する。
ここまでできるようになるには、
繰り返しが必要です。
だからこそ、
マスターTC育成講座では、
10ヶ月という時間を使います。
知る。
↓
やってみる。
↓
できる。
↓
毎回できる。
↓
患者さんに合わせて応用できる。
↓
自分で改善できる。
ここまで育てていきます。
「研修を受けたTC」ではなく、「患者さんの未来を聞けるTC」へ
名古屋肇歯科経営塾が、
マスターTC育成講座で大切にしているのは、
自費治療を売る方法ではありません。
患者さんを説得する方法でもありません。
大切にしているのは、
治療を提案する前に、患者さんの未来を聞くこと。
患者さんが、
今何に困っているのか。
本当はどうなりたいのか。
何を大切にしているのか。
何を不安に感じているのか。
まず、
それを聞く。
そして、
必要な情報を整理する。
歯科医師と共有する。
患者さん自身が、
納得して治療を選べるよう支援する。
その力を、
10ヶ月かけて育てます。
目指すのは、
自費を売れるTCではありません。
患者さんから選ばれるTCです。
「説明できるTC」ではなく、「患者さんを理解できるTC」です。
「何を言えばいいですか?」と正解を求めるTCではなく、「この患者さんはこう考えていると思うので、次はこう聞いてみたいです」と考えられるTCです。
そして、
そのTCが医院の中にいることで、
患者さんの声が、
医院全体へ届くようになる。
患者さんの価値観が、
治療へ反映されるようになる。
医院全体が、
患者さんの未来を考えるようになる。
「知っている」を「できる」に。
「できる」を「毎回できる」に。
そして、「毎回できる」を「自分で改善できる」へ。
だから、10ヶ月。
それが、
マスターTC育成講座です。
「研修を受けたTC」から、「患者さんの未来を聞けるTC」へ
マスターTC育成講座が目指すのは、自費治療を上手に説明できるTCではありません。
患者さんの話を聞く。
悩みや不安を理解する。
価値観や理想の未来を聞く。
必要な情報を整理する。
歯科医師と共有する。
そして、患者さん自身が納得できる治療選択を支援する。
その力を、10ヶ月かけて現場で「できる」状態まで育てていきます。
「知っている」を「できる」に。だから10ヶ月。
→ 院長・TC・歯科衛生士・受付など、医院全体で継続的に学びたい方はこちら












